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<選択肢>
10日目・・・スチル
*「えっ・・・!」
ガチャガチャ・・・
「やっぱり日本で食べる食事は落ち着くわね」
「そうだな。ハワイでは少々食べ過ぎて少し太ったしな。ハハハハ・・・」
「○○、デザート買ってきてくれたんだよね?」
「あ、はい。このマンゴーキャラメルタルト、今、人気なんですよ」
「まあ、美味しそう・・・!」
「・・・」
(今だ・・・言わなくちゃ・・・ 今日は私が言うって芹沢くんと決めたんだ・・・)
「あの・・・、お父様、お母様」
「なんだね」
「何かしら」
(怖い・・・!)
「○○。落ち着いて」
「・・・はい。 あの・・・、私 今でも芹沢くんと結婚したいという気持ちは変わっていません。ハワイでのお仕事を拝見させていただいたことも感謝しています。もちろん、芹沢家の規模には今でも圧倒されますが、私もその一員になれるよう努力します。そして・・・結婚しても教師の仕事は続けようと思います。教師の仕事は私にとってかけがえのないものです。捨てられる夢ではありません。そのことでご迷惑をおかけしないようにしますので、どうか結婚を認めてください。お願いします・・・!」
「あら、そう」
「うむ」
「え・・・?」
「どうしたのだ? 言ってることは了解したが、何かまだあるのかね?」
「え・・・、あ、あの・・・?」
「別に、教師を辞めないのなら結婚を認めないなんて条件はつけてないわ。ただ、辞められるの? って訊いただけよ」
「・・・!?」
「・・・なるほどね。そういうことか。 俺たちを試したの?」
「試したというのは人聞きが悪いぞ。ふたりの気持ちを確かめただけだ」
「同じでしょ。 じゃあ、結婚と恋愛は別って言ってたのも 俺たちの覚悟を見るためだって事か。結局、自分たちが政略結婚だから 俺たちに嫉妬してただけじゃないの?」
「ちょっと・・・芹沢くん・・・!」
「あら。私たちの恋愛結婚よ?」
「えっ!?」
「前に政略結婚だったって言ってたよね?」
「あぁ、そうね。ふたつの家が一緒になれば強大になるって言われてたものね」
「だが、婿養子という点が、私の家では問題になったのだ。かなり長い間、暗礁に乗り上げ、一時は引き裂かれそうにもなった」
「でもこの人、強引に私の手を取って離さなかったのよ。仕事で実績を出し続けたから、周りも何も言えなかったのよね。フフフッ」
「結局、恋愛で仕事も上手くいくならということで認めてくれたのだ。それも両家のビジネスのため。これもいわゆる『政略』だろ」
「・・・」
「いやねえ。ポカーンとしちゃって」
「あ、あの・・・じゃあ・・・」
「碧が大学を卒業したら、その先は自由にすればいい。結婚でも何でも。私たちは碧の考えを尊重しているよ。それは昔からそうだろう?」
「そうよ。2年前も転校しないっていう碧に 私たち何も言わなかったわよね」
「フッ・・・なるほどね。相変わらず紛らわしい」
「○○さん、碧をよろしく頼むよ」
「あ、ありがとうございます・・・!」
「碧に捨てられないよう、頑張るのよ。碧はモテるんだから」
ここで選択肢。
「えっ・・・!」
「○○。冗談を真に受けないで」
「あ、はい!」
「ハハハ・・・」
「フフフフ・・・」
(でも芹沢くんがモテるのは本当のことだよね・・・頑張らなくちゃ)
「色々ごめんね。振り回した形になって。あのふたりの冗談のきつさ、わかってたつもりだったけど・・・結婚のことまでこうしてくるとはね」
「ううん。いいよ。結果的に認めてくれたわけだし。今は嬉しいっていう気持ちしかないよ」
「そう言ってくれるとホッとするよ。さっきはいい加減にしろって怒鳴りたかったけど・・・。まあ・・・、怒りよりは、嬉しい気持ちの方が勝ってるしね。でも○○には本当に迷惑をかけたからさ」
「だからいいの。もう。 それより、河原に向かってるの? この道」
「そう。バーベキューパーティーするって、みんなが待ってる」
「バーベキューパーティー? みんなってみんな・・・?」
「そう。リクの誕生日パーティー」
「・・・!」
「わぁ、みんな・・・!」
「ごめん。遅くなった」
「待ってたよー! もう始めてたけどね。僕の誕生日パーティー」
「セミプロの料理人が準備してくれたんだよね~」
「切っただけだけどな! ヒヒッ」
「○○先生、飲み物は何がいいですか?」
「じゃ、ウーロン茶で」
「芹沢もウーロン茶でいいか? 冷えてるぞ」
「うん」
「じゃあ、僕の誕生日にカンパーイ!」
「ののちゃん、自分で言っちゃダメだって~」
「へえ。アラシの新曲、今度聴かせてよ」
「もちろん。あ、今日、CD持ってきたよ」
「んだよ! オレには買えって言ったくせに!」
「芹沢くんは英語の歌詞の先生だから特別なんだよねー!」
「そ♪」
(ふふっ・・・みんな食べたりお喋りしたり楽しそう・・・ ハワイのときもそうだったけど・・・芹沢くんがみんなと笑い合ってるのを見るの、好きだな・・・)
「○○先生。食べてるか?」
「うん。もちろん」
(でも今日、食べっぱなしなんだよね・・・)
「先生・・・」
「何?」
「芹沢は・・・○○先生が思っている以上に 先生のことが好きだよ」
「え・・・?」
「絶対に幸せになれる。良かったな」
「小早川くん・・・ ありがとう」
「ふっ・・・」
「おい、○○! こっちの野菜もちゃんと食べろよな!」
「うん。食べてるよ。 それにしても豪華なバーベキューだね」
「ハワイ招待のお礼も兼ねてですよ」
「俺たちからの婚約祝いだ」
「えっ・・・!?」
「ここまでしてるんだから別れるのはナシね~」
パーン、パーン!
「わっ・・・! 何? クラッカー?」
(皆)「婚約おめでとう!」
「みんな・・・!」
「はい。コレ。ふたりにぼくたちからプレゼントだよ~」
「今、開けていいの?」
「ったりめーだろ! 早く開けろ!」
ガサッ・・・
「サファリパークのペア招待券・・・! 商店街のスタンプが押してある・・・!」
「こ、これ・・・前にもらったような・・・」
「また食べ続けたというわけです。福引だ当たり続けるまで」
「前回より苦労したんだよー!」
「あ・・・、ありがとう、みんな・・・」
「また使わせてもらうよ。ありがとう」
「本当の結婚式はもっと豪華なプレゼントを期待しててよね~」
「披露宴でボク歌ってもいいからね~」
「あー、それいいね!」
「みんな・・・すごく・・・嬉しい・・・」
「ふっ・・・、泣くな。先生」
「じゃあせっかくだから、さらに盛り上げるためにも・・・」
「え・・・? どうしたの?」
「みんなの前で誓いのキスをするよ」
(皆)「ええーっ!?」
「ちょっ・・・、芹沢くん!」
「何? イヤなの? みんながここまでしてくれたんだから俺たちも応えないとね」
「だ、だって・・・」
「では・・・」
(ここでスチル!)
「・・・!」
(皆)「わーーーっ!」
「どうする? 本当にする? しない?」
「・・・!」
「どっちでもいいよ? 何も言わないならするよ?」
(皆)「ああーっ!」
「え・・・あの・・・」
「○○、大好きだよ」
チュッ・・・♪
久しぶりに皆に会いました・・・・!←誰かさんが放っておくから
会話の内容が、ハッピーと所々似てる(笑)
こういう終わり方もいいですね♪