<選択肢>
6日目・・・スチル
*一緒に行きます!
斉藤さんは白河へ→土方さんが会津に来る→土方さんと白河へ→福良で斉藤さんと再会。
ここまで流れは同じ。
「・・・・斉藤さん・・・・。」
「・・・・・・・・。」
「ご無事で良かったです・・・・。」
が、顔を見ようとせず・・・・・。
「斉藤さん・・・・どうしたのですか?」
「・・・・・・・・○○さん・・・・なぜ来た・・・・。」
「え・・・・?」
「戦は危険だ・・・・。俺は必ず帰ると約束した・・・・。俺が信じられなかったのか・・・・?」
「それは・・・・。」
何も答えられず・・・・・。
暫く沈黙が流れた後。
「まもなく、さらに多くの軍勢がここを攻め込んでくる・・・・。おそらく、万に一つも勝ち目はないだろう・・・・。」
「・・・・そんな・・・・!」
「・・・・○○さん、ここから早く逃げろ・・・・。」
「・・・・そんなこと・・・・。」
「・・・・・・。」
できません、と言おうとすると・・・顔をじっと見つめられます。
「・・・・!」
その目を見て、全てを察することができた。
一緒に逃げよう、とは言わなかった思いが、痛切に伝わってくる。
「・・・・はい・・・・わかりました・・・・。」
目から零れる涙。
私がいなくなれば、斉藤さんが生き延びた時に、篠田の家のお嬢さんと結ばれることができる。
それが、これから一人の侍として戦いに向かう斉藤さんにとって、一番良い道なのだ。
「・・・・すまない・・・・。」
口惜しげに唇を噛み・・・。
ドーンッ!「・・・・!」
その時、彼方から大砲の音と、兵たちの怒号が聞こえてきます。
「・・・・・・・・。」
何も言わず立ち上がると、陣を出て行き・・・。
「斉藤さん・・・・!」
(ここでスチル!)
ゆっくりと振り返った斉藤さんの、その目は・・・何も言わないでくれ、と告げてました。
「・・・・・・・・。」
(・・・・ごめんなさい、斉藤さん・・・・。 私は・・・・貴方を最後まで、支えることができませんでした・・・・)
「・・・・・・・・。」
小さく、そして悲しく微笑むと、振り返り歩き出します。
その後ろ姿を、しっかりと心に焼き付け、いつまでも見つめていた・・・・・。
無情は、あっさり終わりました・・・。
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